【12月19日 AFP】マリフアナ(乾燥大麻)を危険なものと考える米国の十代の若者が減少しているとの調査結果が18日、発表された。米連邦法はマリフアナをエクスタシーと呼ばれる合成麻薬MDMAと同等に位置付けているが、調査の結果は、より広く一般からの支持を得ていることが示された形だ。

 米国立薬物乱用研究所(National Institute on Drug AbuseNIDA)による調査報告書「Monitoring the Future survey for 2013」では、米国の高校3年生の約39.5%がマリフアナを危険と考えているとの結果が示され、前年の44.1%から減少している。

 さらに同23%近くが調査実施前の1か月間にマリフアナを吸引したと回答し、調査実施前の1年間では36%が吸引したことがあると答えた。

 連邦法においては、マリフアナは中毒性の高いスケジュールIの薬物として分類されている。スケジュールIの薬物には、ヘロインやLSD、エクスタシーなどがある。

 米国では2012年以降、住民投票により2州で嗜好(しこう)用としてマリフアナを利用することが合法化され、販売についても近く始まるとみられている。また10月には調査会社ギャラップ(Gallup)が実施した世論調査では、米国人の約58%がマリフアナの合法化を支持したとの結果が示された。