■欧州ツアーのMVP、ステンソン

 これらの選手の他に、スウェーデンのヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson)に期待の目を向ける者もいる。過去2年の悲惨な成績がたたり、ランキング下位で2013年をスタートさせたステンソンは、マスターズ開幕の1週間前までは同大会の出場資格すらなかった。

 ところが夏に入って急上昇を遂げると、スコティッシュ・オープン(2013 Aberdeen Asset Management Scottish Open)で3位タイに入賞。全英オープンでは準優勝、ファイアストーン・カントリークラブ(Firestone Country Club)で行われたブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2013)ではウッズに次ぐ2位タイに入り、全米プロゴルフ選手権でも3位という好成績で終わった。

 ステンソンはその後、プレーオフのフェデックス・カップ(FedEx Cup 2013)を制覇した上、欧州ツアーの最終戦であるDPワールドツアー選手権(DP World Tour Championship)でも優勝し、史上初めて同一シーズンに欧米2冠を達成した選手となった。

 その結果ステンソンは、欧州ツアーの年間最優秀選手に選出された。

 ステンソンは受賞について、「まさに、僕が送ってきた輝かしい1年を映した賞だ。信じられない1年だったので、この賞をもらえてうれしいよ。スウェーデンの選手としては初めてだからなおさらだ」とコメントした。

 2014年の米国ツアーは全米オープンがパインハースト(Pinehurst)、全英オープンがホイレイク(Hoylake)、全米プロゴルフ選手権がバルハラゴルフクラブ(Valhalla Golf Club)で行われ、9月下旬には欧州が連覇を目指す米国と欧州の対抗戦、第40回ライダーカップ(The 40th Ryder Cup)が開催される。(c)AFP/Allan Kelly