■不調からの克服を目指す元世界ナンバーワン、マキロイ

 世界ランク1位でシーズンに入ったマキロイだったが、用具を変更した影響や、ビジネス面での問題に集中を削がれたこともあって明らかに調子を崩し、ランキングも急降下した。

 それでもマキロイは、そうした問題を克服する兆しを見せており、またここまで2勝のメジャータイトルをさらに積み重ねるだけの十分な時間も残している。

 エミレーツ・オーストラリア・オープン(Emirates Australian Open)でスコットとの優勝争いを制し、今年初にして唯一となる優勝を飾ったマキロイは、12月上旬にシドニー(Sydney)で「ゴルフは現役の長い競技で、僕は24歳だ」と語っている。

「少し焦ることも時々はあるけど、一歩下がってもっと大きな全体像を見渡してみれば、この1年はそこまで悪いものじゃなかった」

「もちろん、最後に1勝できたことでだいぶ良く思えるようになったということはある。誰にでも乗り越えなきゃならないダメな時期は来るけど、今年の僕がダメだったとは思わない。落ちるところまで落ちた、という感じではなかった」

「世界ランクはまだ6位だし、そこまで悪くない。出せるはずのレベルのプレーはできなかったけど、今はそこに戻れる感触があるし、だからすごくうれしいんだ」