【12月18日 AFP】アフガニスタンに駐留している国際治安支援部隊(ISAF)のヘリコプターが17日、南部ザーボル(Zabul)州で墜落し、搭乗していた米兵6人が死亡、1人が負傷した。国際治安支援部隊が発表した。

 ISAFは声明で、「墜落原因は調査中だが、一次報告によると墜落時に同地域で敵の活動はなかった」として、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)による撃墜ではないという見方を示している。

 しかしタリバン側は、マイクロブログのツイッター(Twitter)の公式アカウントから直ちに声明を出し、米軍ヘリコプターを撃ち落としたのはタリバン戦闘員で、「乗っていた侵略者8人全員が死亡した」と発表。タリバンはこれまでにも、NATO軍やアフガニスタン軍に被害が出た際にタリバンの攻撃によるものだとする確認の取れない声明を頻繁に出しており、また実際に攻撃した際には犠牲者数を水増しして伝えることがあるとされる。

 アフガニスタンのNATO軍が被害を受けた例としては、6月にヘルマンド(Helmand)州の基地のそばで爆薬を積んだトラックを使った自爆攻撃があり、一度の攻撃としては最多となる7人のグルジア人兵士が死亡。今回のヘリ墜落では、それに次いで多い6人が犠牲となった。

 アフガニスタンに駐留しているNATO軍は、来年末までに撤退することが決まっているが、米軍から同国に派遣されている兵士は今もまだ4万2700人残っている。米国とアフガニスタンが安全保障協定を調印すれば、米軍率いる少数の部隊は駐留を継続することになっている。(c)AFP