米アマゾン、無人機での商品配達サービス計画を発表
このニュースをシェア
【12月2日 AFP】(写真追加)インターネット小売り大手米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)創業者のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)は1日、同社ウェブサイトで購入された商品を小型無人機「オクトコプター」を使ってわずか30分で配達するサービス「アマゾン・プライム・エア(Amazon Prime Air)」を立ち上げる計画を発表した。
追加的な安全性試験の実施や連邦当局の認可取得が必要となるが、4~5年以内の実現を見込んでいるという。アマゾンのウェブサイトで公開された実演動画には、小型の無人機が小さな黄色いケースに入った商品を抱え、同社物流センターから空へ舞い上がり、30分後に購入者の元に届ける様子が紹介されている。
この小型無人機は電動モーターで自律飛行し、物流センターから半径16キロメートル以内ならどこでも配達が可能。GPS(衛星利用測位システム)を搭載しており、目的地に到達すると商品を投下するシステムだという。ベゾス氏によると、重さ2.3キログラムまでの荷物を運べるため、アマゾンが取り扱う商品の86%は配達できる。
米CBSテレビのニュース番組「60ミニッツ(60 Minutes)」に出演したベゾス氏は「まるでSFのように聞こえるだろうが、そうではない」と語り、「非常に環境に優しく、トラックで配達して回るよりも優れている」と説明した。
アマゾンによれば米連邦航空局(Federal Aviation Administration、FAA)は現在、無人機の商用利用規定を策定中。早ければ2015年にも法制化される可能性があり、制度が整い次第、無人機配達サービスを開始したいとしている。(c)AFP