英国でたばこパッケージの統一を検討、2015年めど
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【11月29日 AFP】英国で2015年から、たばこのパッケージが銘柄を問わず単調なデザインに統一される可能性が出てきた。英政府が28日、若者の喫煙を食い止めようと、たばこ政策を転換させた。
英保健省のジェーン・エリソン(Jane Ellison)副大臣は、パッケージ統一の影響について独立機関による調査を3月までに実施することを表明。「喫煙率を下げるためには、若者がたばこを吸い始めるのを食い止めなければならない」とエリソン副大臣は議会で述べ、「統一化されたパッケージを導入することが公衆衛生に及ぼす影響について、独立的な立場からの見解を求めるのに最適な時期だと信じている」と語った。
デービッド・キャメロン(David Cameron)内閣は、たばこメーカーに統一パッケージ使用を義務付ける計画を立てていたが、今年7月、オーストラリアで昨年導入された同様の規制の効果を確認するとして計画の延期を発表していた。報道によると延期の理由は英経済が景気低迷から立ち直る中、同計画がたばこ業界の雇用に及ぼす影響が懸念されたからだという。
オーストラリアは昨年12月、世界で初めて、たばこメーカーにオリーブグリーン色の統一パッケージの使用を義務付けた。パッケージは書体も統一され、健康への注意を喚起する大きな画像に覆われている。(c)AFP