【8月18日 AFP】R.J. レイノルズ(R.J. Reynolds)、ロリラード(Lorillard)など米国の大手たばこ会社4社が16日、たばこのパッケージなどに喫煙の害を警告する画像の表示を強制することは米憲法に違反するとして、米食品医薬品局(FDA)を相手取り、米ワシントンD.C.(Washington D.C.)の連邦地裁に提訴した。

 FDAは、2012年9月22日までにたばこのパッケージ、カートン箱、広告の全てに喫煙の害を警告する画像を表示することをたばこ会社に義務付けることを最近決めたが、たばこ会社側はこれが言論や表現の自由を保障する合衆国憲法第1修正に反すると主張している。

 FDAは6月、遺体やただれた口、黒ずんだ肺などの画像を公開した。両手を胸にあててひつぎに横たわった男性の写真には「Warning: Smoking can kill you.」(警告:喫煙はあなたを殺せる)という文が添えられている。FDAは、米国内で販売されるたばこのパッケージの前面と背面の上部の50%、広告の上部の20%をこれらの画像が占めるようにすることを求めている。

 FDAによると、喫煙が原因で死亡する人は、米国だけで毎日1200人に上っている。(c)AFP