【11月4日 AFP】動画共有サイト、ユーチューブ(YouTube)が初めて主催する音楽賞「ユーチューブ・ミュージック・アワード(YouTube Music Awards)」の授賞式が3日、米ニューヨーク(New York)のイベント会場ピア36(Pier 36)で行われ、アーティスト・オブ・ザ・イヤーはヒップホップ歌手のエミネム(Eminem)が受賞した。

 ユーチューブで生中継された授賞式は、カナダのロック・バンド、アーケード・ファイア(Arcade Fire)の演奏で幕を開け、続いて黒髪にボーイッシュなベースボール・キャップさらにノーメークと、いつもとはうって変わった姿のレディー・ガガ(Lady Gaga)がピアノを弾きながら新曲「DOPE」を涙を流しながら切々と歌い上げた。

 アーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞したエミネムも、新曲「Rap God(ラップ・ゴッド)」を披露した。

 レディー・ガガやマイリー・サイラス(Miley Cyrus)、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)などがノミネートされていたビデオ・オブ・ザ・イヤーは、韓国のガールズグループ、少女時代(Girls' Generation)の「I Got a Boy(アイ・ゴット・ア・ボーイ)」が受賞した。同曲のミュージックビデオは視聴回数が3日までに19億回を超えたという。

 より多くの人たちがインターネットを通じてストリーミングやオンデマンドで楽曲を楽しむ時代に、今回が第1回となる「ユーチューブ・ミュージック・アワード」はグラミー賞(Grammy Awards)やMTVビデオ・ミュージック・アワード(MTV Video Music Awards)、アメリカン・ミュージック・アワード(American Music Awards)といった主要音楽賞の仲間入りを果たした。

 ユーチューブ・ミュージック・アワードが既存の音楽賞と異なるのは、インターネット時代にふさわしく視聴、登録、エンゲージメント指標を基に算出してノミネートや受賞者が選出される点だという。

 マイクロブログのツイッター(Twitter)に寄せられたコメントを見ると、およそ1時間半の授賞式中継への賛否は五分五分といったところ。なかには、しばしば中継が中断したためなんらかの規制があったのではと訴えるコメントも見られた。(c)AFP