パトリック・チャンが優勝、羽生2位 織田3位 スケート・カナダ
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【10月27日 AFP】13-14フィギュアスケートグランプリGPシリーズ第2戦、スケート・カナダ(2013 Skate Canada International)は26日、カナダ・ニューブランズウィック(New Brunswick)州のセントジョン(Saint John)で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、カナダのパトリック・チャン(Patrick Chan)が合計262.03点で優勝した。
世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)3連覇中のチャンが、大会4度目の優勝を飾った。
ファンを総立ちにさせたチャンだったが、オープニングで4回転、3回転のコンビネーションの直後に4回転を成功させた演技は完璧とはほど遠かった。
アントニオ・ビバルディ(Antonio Vivaldi)の楽曲に合わせたプログラムでチャンのトリプルアクセルは1つが2回転、もう1つが1回転と判断された。
それでも4回転ジャンプだけで29ポイントを稼ぎ、フリーで173.93点を記録。合計262.03点を獲得したチャンは、234.8点で2位の羽生結弦(Yuzuru Hanyu)、233.00点で3位の織田信成(Nobunari Oda)を抑えて優勝を飾った。
チャンは演技終了後、「本音を言うと緊張していた。昨シーズンと似たようなフィーリングを感じ始めていたんだけど、GPシリーズでうまくいかなかった。リンクに上がる前でさえ前向きな気持ちを保つことがすごく難しかった」と振り返っている。
2013年の世界フィギュアで4位の羽生は、2つ目の4回転ジャンプ、トーループを成功させたものの、最初の4回転サルコーで転倒し、トリプルアクセルは回転不足で1回転になった。
羽生は、「自分のプログラムには満足していない。4回転サルコーと4回転トーループを飛ぶつもりだったけど、転んでしまった。原因はわからない。もっと練習してエリック・ボンパール杯(Trophee Eric Bompard 2013)では両方着地できるようにする」とコメントしている。
羽生とチャンは11月15日にパリ(Paris)で開幕するGPシリーズ第5戦で再び顔を合わせる。予定していた4回転ジャンプが両方3回転に終わった3位の織田は、11月8日に開幕するGPシリーズ第4戦NHK杯(NHK Trophy 2013)で次戦に臨む。
無良崇人(Takahito Mura)は合計188.53点で10位に終わった。(c)AFP