【10月21日 AFP】オートバイに乗ったギャング団の摘発に力を入れているオーストラリア・クイーンズランド(Queensland)州が、有罪となったギャング団メンバーに拘置施設内で「恥ずかしい」ショッキングピンク色の囚人服の着用を義務付ける計画を検討中だ。

 クイーンズランド州警察のジャック・デンプシー(Jack Dempsey)長官は21日、従来はオリーブグリーンの受刑者服の色合いを、もっと目立つ色に変更する案を検討していることを明らかにした。念頭にあるのは蛍光ピンクだという。

 この案についてキャンベル・ニューマン(Campbell Newman)州首相も同日の記者会見で、ショッキングピンクの受刑者服は米国でも一部で導入されており、オートバイ・ギャングたちに着せるのは良い考えだとコメント。「奴らはごろつきだ。革ジャンなど強面(こわもて)の服装を好み、タトゥーを入れている。奴らには奴らの『色』がある。ピンク色を着ろと言えば、恥ずかしがるに決まっている」

 クイーンズランド州は前週、不法行為に関与しているオートバイ・ギャングの取り締まりを強化する新法を可決した。州当局は、麻薬や銃犯罪と関係の深いオートバイ・ギャングが豪全土で脅威となっているとして、犯罪組織として撲滅を目指している。

 新法では「バンディドス(Bandidos)」「ヘルズ・エンジェルズ(Hells Angels)」「レベルズ(Rebels)」「フィンクス(Finks)」などのオートバイ・ギャングを犯罪組織とみなし、メンバーには従来の量刑に15年を追加するほか、当局には押収したバイクを破壊する権利を与えると定められている。(c)AFP