アプリでゴッホの名作の謎解き、画面なぞると修復前の状態に
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【10月7日 AFP】オランダ・アムステルダム(Amsterdam)のゴッホ美術館(Van Gogh Museum)は3日、ビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)の名画を鑑賞しながら、それに隠された情報を探ることができるタブレット端末向けアプリ「タッチ・ファン・ゴッホ(Touch Van Gogh)」を発表した。
アンドロイド搭載のタブレット端末や「iPad(アイパッド)」向けのこのアプリについてゴッホ美術館は、「マルチタッチ機能を備えたアプリで、楽しみながら簡単に、作品に隠された情報を探ることができる」と説明。同美術館のアクセル・リューガー(Axel Rueger)氏は「ゴッホの技法の秘密を発見し、彼の作業法について理解を深めることができる」と話した。
例えば、画面上で「アルルの寝室(The bedroom)」を指でなぞると、古いニスの層がデジタル処理で取り除かれ、修復された跡が現れる。また、「ルピック通りのゴッホの部屋からのパリの眺め(View from Theo's apartment)」の最上層を取り除いて、ゴッホがどのようにキャンバスを再利用したのかを知ることもできる。「修復前の絵画はどんな風だったのか、なぜその部分が塗られたのか、どの部分が変色したのか、どのように構図が出来上がったのかを知ることができる」と美術館は説明する。(c)AFP