【9月27日 AFP】米連邦捜査局(FBI)は26日、ミス・ティーンUSA(Miss Teen USA)を含む複数の少女や女性のインターネット・アカウントをハッキングし、ヌード写真を公表されたくなければ要求に応じるよう脅したとして、19歳の男を逮捕した。

 ジャレド・ジェームズ・エーブラハムズ(Jared James Abrahams)容疑者(19)は、事件を捜査中だったFBI捜査官らに犯行を認め、カリフォルニア(California)州で逮捕された。

 事件では、米国のほかカナダ、ロシア、モルドバでも被害者が出ていた。その中で最も有名な人物だったのが今年8月にミス・ティーンUSAに選ばれたキャシディー・ウォルフ(Cassidy Wolf)さん(18)で、今年3月、自分のヌード写真が添付された電子メールで脅迫を受けたと捜査当局に届け出ていた。

 脅迫メールの送り主は、ウォルフさんが自分のために動画を撮影して送付するか、インターネット電話サービスのスカイプ(Skype)での動画チャットで5分間あらゆる要求に応えるか、ウォルフさんの「高画質の写真」を送るかしなければ、写真を「ネット中にばらまく」と脅していた。

 FBIが裁判所に提出した逮捕状の宣誓供述書によると、エーブラハムズ容疑者は「これらの要求のうちどれか一つに応じなければ、ヌード写真をネット上のお前の全アカウントにアップロードして、誰でも見られるようにする。モデルになるというお前の夢は、ポルノ女優へと変わるだろう」とメールに書いたとされる。

 FBIによればエーブラハムズ容疑者は26日に裁判所に出廷し、保釈金5万ドル(約490万円)を支払い保釈された。公判まで、外出制限や位置を把握するための電子タグの装着が義務づけられる他、学校の課題以外でのパソコン使用も制限され、ソフトウエアのインストール状況も監視下に置かれるという。同容疑者は11月4日に再び出廷する予定。(c)AFP