■兄ケヴィン・プリンス「全力でかかってこい」、弟ジェローム「彼は僕から逃げない」

「弟にはすでに全力でかかってこい、そうでなければつまらないと伝えている。僕も同じようにするつもりだ」

 一方、バイエルンはリーグ第5節終了時点で勝ち点を2ポイントしか落としておらず、チャンピオンズリーグではCSKAモスクワ(CSKA Moscow)に3-0で快勝し、連覇へ向けて好発進している。

 25歳のジェロームは、ゲルゼンキルヘン(Gelsenkirchen)から勝ち点3を持ち帰りたいと話しており、さらに兄に対しても気後れするつもりはないと意気込んでいる。

「兄を倒さずに済むのならそれがいいけれど、ほかに方法がなければそうするよ。彼は僕から逃げない」

 試合はアウェーのバイエルン有利との見方が圧倒的だが、ケヴィン・プリンスは、「シャルケの本拠地で試合するのだから、どんなことだって可能だ」と話し、気にしていない。

 前回の兄弟対決は、2010年W杯南アフリカ大会のグループD第3節、ガーナ対ドイツ戦になる。ヨハネスブルク(Johannesburg)で行われた試合はドイツが1-0でガーナを破った。

 ケヴィン・プリンスは「高いレベルで敵同士としてプレーできるのは、僕らにとって大きなことだ」と語った。

 バイエルンはシャルケ戦で数人のスター選手が引き続き欠場するとみられている。ハビ・マルティネス(Javi Martinez)は歯の手術を受けて19日と20日の練習に参加しておらず、足首を痛めていたマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)は練習に合流したばかりだ。

 しかし、2人の欠場が濃厚になった一方で、CSKA戦で先発出場を回避した副主将のバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)が、シャルケ戦に出場する見込みとなっている。

 対するシャルケは、膝のけがからの回復を目指すクラース・ヤン・フンテラール(Klaas-Jan Huntelaar)がこの試合も欠場し、代役はアダム・シャライ(Adam Szalai)が務めると予想される。(c)AFP/Ryland JAMES