【9月3日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)は2日、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)と合意し、カカ(Kaka)と2年契約を結んだと発表した。

 ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ(Adriano Galliani)副会長は、クラブの公式ウェブサイトで、「契約成立」と発表した。

 イタリアのメディアによると、レアルは2009年に6500万ユーロ(当時約89億円)で獲得したカカを、フリートランスファーでミランに放出した。

 カカは、マドリード(Madrid)のバラハス(Barajas)国際空港で、記者団に対し、「家に帰るよ!」と語り、1日の昼過ぎにミラノ(Milan)入りした。

 ミランへの移籍を進めるために大幅な給与カットを受け入れなくてはならず、カカの年俸は400万ユーロ(約5億3000万円)とボーナスとなり、レアル時代の年俸1000万ユーロ(約13億円)から大幅な減額となった。

 ミラノ到着後、カカはクラブの公式テレビで、「とてもうれしいよ。話し合いは長かった。お金は重要ではなかった」とコメントした。

 カカはジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)前監督時代にレアルでの居場所を失い、今シーズンはカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)新監督が就任したものの、その構想から外れていた。

 カカは続けて、「(レアルでの)居場所がもうすでにないことが分かったから、離れるしかなかった。プレーをしたいんだ。W杯があるから今年は特別。まずはミランでしっかりプレーする。それに、W杯でプレーするための手助けをクラブがしてくれると思う」と語った。

 2003年から2009年までミランに在籍したカカは、06-07シーズンには欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇にチームを導き、2007年の欧州年間最優秀選手(バロンドール、Ballon d’Or)に選出された。(c)AFP