【7月22日 AFP】(記事更新)2013ツール・ド・フランス(2013 Tour de France)は21日、最終第21ステージ(ベルサイユからパリ/シャンゼリゼ、133.5キロメートル)が行われ、スカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)が総合優勝を飾った。

 第21ステージではアルゴス・シマノ(Argos-Shimano)のマルセル・キッテル(Marcel Kittel、ドイツ)がステージ優勝を果たしている。

 今大会3度のステージ制覇を達成したフルームは、準優勝となったモビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)に4分20秒差をつけ、イエロージャージに袖を通した。

 大会初出場だったキンタナは、20日に行われた第20ステージの山岳コースで初めてのステージ優勝を遂げたことにより、総合2位に浮上していた。

 フルームはこの日、キンタナに5分3秒差をつけてスタート。このタイム差は、現在はドーピングで自転車競技から永久追放となっているランス・アームストロング(Lance Armstrong、米国)が2位のアンドレアス・ クレーデン(Andreas Kloden、ドイツ)に6分差つけて総合優勝した2004年大会以降では、最大のマージンだった。

 フルームは観客でごった返すパリ(Paris)のゴール付近で43秒の遅れを取ってしまったが、フルームの総合優勝は前ステージで事実上、決まっていた。また、最終ステージはスプリンターがしのぎを削るレースとなるのが通例となっている。

 昨年大会(2012 Tour de France)で英国人選手として初の総合優勝を果たしたチームメイトのブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins)に次いで、フルームは2年連続で英国勢の総合優勝を決めた。2012年にフルームは総合で準優勝に終わっている。

 ケニア、ナイロビ(Nairobi)生まれの28歳のフルームは、今大会では山岳ステージで3度、タイムトライアルで1度のステージ優勝を飾っており、ツールでの通算成績を4勝としている。