【5月16日 AFP】カナダ西部で森林火災が広がっており、15日にはオイルサンド(油砂)由来の原油の主要産地であるアルバータ(Alberta)州フォートマクマレー(Fort McMurray)の近郊まで迫った。ただ州当局は、風の勢いが収まるため被災は免れると予想している。

 火災は現在、フォートマクマレーから4.5キロの地点まで迫っており、前夜からの森林消失面積はほぼ2万1000ヘクタールに及んだ。一部住民は14日にすでに避難している。

 州当局の報道官は記者会見で、気温と風速の低下に伴いフォートマクマレーは延焼を免れ、火の勢いも衰えるだろうとの見通しを示した。

 州政府のマイク・エリス(Mike Ellis)公共安全・緊急サービス相はただ、状況は急変する恐れがあるとし、住民に警戒を怠らないよう呼び掛けた。

 カナダ西端のブリティッシュコロンビア(British Columbia)州でも複数箇所で森林火災が発生しており、15日時点で約4700人が避難を余儀なくされている。(c)AFP