【7月18日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の観光名所コパカバーナビーチ(Copacabana Beach)で、来週のローマ法王の訪問を前に、砂浜に並ぶセクシーな女性の砂像に「服を着せる」作業が砂像彫刻家たちの手で進んでいる。

 フランシスコ(Francis)法王は22~28日、就任後初の海外訪問としてブラジルを訪れる。25日には、世界各国の若者が集まってコパカバーナビーチで開催されるカトリック教会の祭典「世界青年の日大会(World Youth Day)」に出席する。

 コパカバーナビーチのヤシの木陰には、肘掛け椅子に座った法王の砂像のすぐ隣に、ビキニ姿で腹ばいに寝そべる女性の砂像が展示されている。砂像彫刻家ウビラタン・ドスサントス(Ubiratan dos Santos)さんの作品だ。

 ビキニ女性の砂像制作を得意とするドスサントスさんは、この砂像にミニ丈のプリーツスカートをはかせることにした。「女性の砂像を作るのが僕の仕事だけれど、ここは法王が祝福を与えることになる場所だ。だから、法王に敬意を表して女性の服装に手を加えることにしたんだ」

 仲間の砂像彫刻家たちも、女性像のあらわになった胸を覆うなどの対策を講じている。

 だが、誰もがこうした慎み深い対応を歓迎しているわけではない。

 地元リオ出身の風刺漫画家ラン(Lan)氏は、日刊紙グロボ(O Globo)に「リオは情熱の街だ」と述べ、街が醸し出す官能性を強調。「女性の体の曲線美もリオの名物であって、隠す必要などない」と述べている。(c)AFP