【4月24日 AFP】米AP通信(Associated PressAP)がマイクロブログのツイッター(Twitter)上に持っているアカウント「@AP」が23日、ハッキング被害に遭い、米ホワイトハウス(White House)で2度の爆発が発生してバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が負傷したという偽の情報がツイートされた。APはほぼ即座に同社の別のツイッターアカウントから「@AP」がハッキングされたとツイートし、同アカウントを直ちに一時停止した。

 その偽ツイートの直後、ジェイ・カーニー(Jay Carney)大統領報道官は報道陣に対し、「大統領は大丈夫だ。さっきまで一緒にいたから」と伝え、大統領の無事を確認した。

 米株価は、偽情報が流れた直後に一時急落。ダウ工業株30種平均(Dow Jones Industrial Average)は130ドル(0.9%)下がり、スタンダード&プアーズ(S&P)500指数も12ドル(0.8%)下がった。しかし誤報から3~4分後には元の水準に戻った。

 このハッキングについて、「シリア電子軍(Syrian Electronic Army)」と呼ばれているシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領を支持するオンライン活動家グループが犯行声明を出した。シリア電子軍は今年、仏通信社AFPと米CBSニュースのツイッターアカウントをハッキングした他、以前にはアラビア語ニュース専門衛星放送「スカイニューズ・アラビア(Sky News Arabia)」や携帯向けニュース「アルジャジーラ・モバイル(Al-Jazeera Mobile)」のウェブサイトもハッキングし、犯行声明を出している。(c)AFP