【1月30日 AFP】反捕鯨団体のシー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)は30日、南極海で日本の調査捕鯨船団を発見し、妨害を行ったと発表した。

 発表によると、海洋レース用の船を改造した同団体の抗議船「ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)号」は、南極海の比較的北側の海域で捕鯨船「第三勇新丸(Yushin Maru No. 3)」への妨害を行った。

 ブリジット・バルドー号のジャン・イブ・テルラン(Jean Yves Terlain)船長によれば、鯨は同海域よりも南の南極大陸寄りのオキアミが豊富な海域で見つかることが多いため、妨害は勇新丸が実際に捕鯨を行う前に行われた可能性が高い。

 国際手配を受けているポール・ワトソン(Paul Watson)容疑者から同団体の代表を引き継いだ元政治家のボブ・ブラウン(Bob Brown)氏は、妨害成功の知らせに喜びを語った。「捕鯨船団がまだ1発の銛(もり)も発射しないまま、われわれに妨害された可能性が高い」

 先月末に南極海に向け出発した調査捕鯨団は、クロミンククジラ935頭とナガスクジラ50頭の捕獲調査を行う予定。(c)AFP