【1月30日 AFP】ブルガリアの選挙管理委員会は29日、同国で2か所目となる原子力発電所建設の是非をめぐって27日に行われた国民投票の結果を発表した。投票率は20%をわずかに超えたにとどまり、成立に必要な投票率(60%)には達せず、国民投票は不成立に終わった。

 共産党の一党独裁が終わった後の同国で初めて実施された今回の国民投票で、投票した有権者の約60%が同国北部ベレネ(Belene)に出力200万キロワットの原子力発電所を建設するという計画に賛成票を投じた。

 政府は昨年3月、厳しい財政事情に加え、ロシアの原発建設会社アトムストロイエクスポルト(Atomstroyexport)との建設費交渉が難航したことを理由に、計画中止を決定していた。国民投票の投票率が20%を超え、過半数が賛成したため、議会は3か月以内に計画を再審議しなければならない。(c)AFP