【1月18日 AFP】英国に拠点を置くシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は17日、シリア中部ホムス(Homs)北部の農村地帯で100人以上の市民が殺害される新たな「虐殺」が起きたと発表した。国連(UN)の調査団派遣を求めている。

 シリア人権監視団によると、虐殺が起きたのは15日。市中心部での戦火を逃れた1000人を越える人々が避難していたホムス北部の農村地域一体を政府軍が攻撃し、女性や子どもを含む106人を殺害したという。目撃者によれば、犠牲者の多くは家屋に放火されて焼死したり、政権軍に刺殺・斬殺されるなどしたという。また犠牲者のうち32人は同一部族の出身だったという。

 反体制派が「革命の中心都市」と称するホムスは、レバノンからシリアを経てイラクまでを結ぶ交易の要衝で、南西部にある首都ダマスカス(Damascus)とも近いため、戦略的に最も重要な都市。

 シリア政府系の日刊紙アルワタン(Al-Watan)は先に、ホムス北部で政府軍が「武装勢力」の駆逐を進めていると伝えていたが、シリア人権監視団はこの地域に反体制派兵士はいなかったと主張している。(c)AFP