【7月30日 AFP】ロンドン五輪開会式の入場行進でインド選手団に謎の女性が紛れ込んでいたことについて、ロンドン五輪組織委員会のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は29日、問題の女性は「興奮しすぎた」開会式のボランティアだったと述べた。

 赤い上着姿のこの女性は27日の開会式で、入場行進するインド選手団の旗手スシル・クマール(Sushil Kumar)選手のそばを笑顔を見せながら歩いていた。驚いたインド選手団は説明を求めていた。

 この女性はインド・バンガロール(Bangalore)出身の学生と報じられている。コー会長は、この件についてインド選手団に話をすると述べ、問題の女性は開会式に参加した7500人のボランティアの1人で、セキュリティー上の脅威になる恐れはなかったはずだという認識を示した。

 インド選手団のMuralidharan Raja代表代理は「彼女は世界の面前でわれわれに恥をかかせた。インド選手団は(テレビに)10秒しか映らなかったのに、彼女はスポットライトを独り占めにしたとは」と述べ、セキュリティー違反とはいえないものの異常な事態だったとして、謝罪を要求すると述べた。

 インドは金メダル1個、銅メダル2個を獲得した北京五輪の成績を上回ることに期待をかけ、ロンドン五輪に81人の選手を送っている。(c)AFP