【6月1日 AFP】中国の国家品質監督検査検疫総局(国家質検総局、General Administration of Quality Supervision, Inspection and Quarantine)は27日、自国市場に出回っている玩具のおよそ10個に1個が安全性に問題があるとする調査結果を発表した。

 同局で国内の8省と都市部で無作為に選んだ玩具242個について調査したところ、20個が安全基準を満たしていなかった。中国の製造業で広く問題となっている品質問題を改めて浮き彫りにする結果だった。

 見つかった問題の内容は、3個に鉛やクロムといった人体に有害となりうる重金属が含まれていた。その他では、端や隆起部分など尖った危険な部分が確認された。

 また玩具以外にも子ども用の靴や自転車、乳児用の歩行器などを調査したところ、2割近くで安全基準値を超える有害物質ホルムアルデヒドが見つかったり、耐久性に問題があるなどした。

 国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は5月、中国本土と香港で販売されていた一部の子ども用玩具に、環境ホルモン物質として知られるフタル酸類がプラスティック柔軟剤として使われていたと発表している。(c)AFP