【2月9日 AFP】中国南西部・貴州(Guizhou)省で、エジプトやチュニジアの反政府デモに関するビラを配ろうとしていた活動家たちに対し、警察が金銭を払って止めさせようとした。

 9日にAFPの取材に応じた活動家の1人、陳西(Chen Xi)氏によると、前週末に貴州省貴陽(Guiyang)市で活動家のグループが反政府デモに関する情報を配布しようしたところ、警察から今は「特別な時期だ」と話しかけられ、配布を止めるようにと、印刷代の損失分として3000元(約3万7000円)を渡された。活動家たちが7日に再びビラをまこうとしたところ、警察はもう一度阻止したという。

 陳氏は「われわれはいつでも(ビラを)配っているのに、警察は今は特別な時期だと思っている。北アフリカの状況を中国国民に知らせたくないのだ。たいていの場合、警察はわれわれがビラを配るのを見過ごしているが、この情報だけは我慢できなかったようだ」と語った。

 AFPは同日、貴陽市の警察にも取材を試みたが、この件については知らないとの回答しか得られなかった。(c)AFP

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