【11月19日 AFP】コンゴ共和国に住むガエタンさん(32)は前月、首都ブラザビル(Brazzaville)から80キロ北のNkouo村に引っ越してきた。この村は、食糧危機対策の一環として政府肝いりで創設された農業共同体だ。
 
 このプロジェクトのために、全国12の地域から40家族が選抜されたが、その中にはガエタンさんの家族も含まれていた。妻と2歳の双子の娘を連れて移り住んだガエタンさんは、「このような場所に住めてラッキーだと思っています。でも、懸命に働いて、求められている結果を出さなければなりません」と話した。

 サバンナの中に作られた村は、電気・水道付きの新築住宅50件の並ぶ、魅力的な場所だ。クリニックと小学校、遊び場も併設されている。すべて国が建設するという熱の入れようで、前月の開村式にはドニ・サスヌゲソ(Denis Sassou Nguesso)大統領も駆け付けた。
 
 村には、年間800万個の卵を生産するなどの目標が課される。ただし政府は、産品の一部を買い取る予定だ。

 このような村はあと2つ創設される予定だ。政府は、こうしたモデルを全国に拡大し、国全域で自給率100%を達成したい考えだ。(c)AFP/Laudes Martial Mbon