【1月29日 AFP】米国防総省は28日、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が前日の一般教書演説で米軍の同性愛者に対する入隊規制の撤廃を再度約束したことを受け、撤廃に向けた準備を始めた。

 米軍は、入隊志願者が同性愛者であることを公表しない場合に限って入隊を認める「Don't ask, don't tell(聞くな、言うな)」方針を採用している。

 これについて米国防総省のデーブ・ラパン(Dave Lapan)報道官は28日、「大統領の意向に沿った計画の策定のため省幹部が動き出した」と記者団に明かした。

 次週、ロバート・ゲーツ(Robert Gates)国防長官とマイケル・マレン(Mike Mullen)米統合参謀本部議長が米議会専門委員会で証言する際に、同件も議題となるとみられる。

 オバマ大統領は大統領選挙運動中に入隊規制の撤廃を公約に掲げた。就任後は慎重な姿勢を取り、批判も受けていたが、27日の一般教書演説では「わたしは今年、議会や軍とともに、米国人同性愛者が愛する母国に奉仕する権利を否定する規則の撤廃に取り組む」と述べた。

 ただ、次週公表される国防予算原案に、オバマ大統領が同規則の撤廃案を含めるかどうかは依然不明だ。(c)AFP