【12月18日 AFP】ブラジル北東部バイア(Bahia)州で、2歳の男の子に継父が大量の縫い針を刺した事件で、逮捕された継父が、元妻への復讐のための呪術として行ったと供述していることが、17日の警察発表で明らかになった。

■「殺すつもりはなかった」?

 同州バレイラス(Barreiras)の警察当局によると、逮捕されたロベルト・カルロス・マガリャエス(Roberto Carlos Magalhaes)容疑者(30)は、毎日2~3本ずつ針を刺していたが、男の子の母親である元妻への復讐が目的で、男の子を殺すつもりはなかったと供述している。

 同容疑者と元妻とは口論が多かったという。また、針を刺す際には2人の女の手助けを得ていたという。この女たちも一時的に警察に身柄を拘束されているが、容疑を否認している。

 また、地元通信社エスタド(Estado)は、同容疑者が週末ごとに男の子をアンジェリーナ(Angelina)という名の女の家に連れて行っており、この女が子どもに針を刺すよう命じたと報じた。

 バレイラスはアフリカから連れてこられた奴隷たちの子孫が多く住み、ブラジルでも有数の呪術の中心地として知られている。

■心臓や肺にも針、手術できず

 男の子は同日、縫い針の摘出手術を受けるため州都サルバドル(Salvador)の病院に空路、緊急搬送された。検査の結果、刺された針のうち1本が心臓に達しており、感染症を引き起こしていることがわかったためだが、感染症のせいですぐに手術は行えない状態だという。

 また、別の1本は肺に刺さっており、男の子が嘔吐したのはこれが原因だということもわかった。詳しい検査で判明した刺されていた針の数は、全部で42本だった。

 一方、バレイラスではマガリャエス容疑者に対する住民の怒りが高まり、命の危険もあることから、同容疑者も同日、別の場所に移送された。(c)AFP