米聖公会ロス主教に同性愛女性を選出、英国教会は猛反発
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【12月7日 AFP】米国聖公会(Episcopal Church)は6日、ロサンゼルス(Los Angeles)教区の主教に、同性愛者であることを公表しているメアリー・グラスプール(Mary Glasspool)司祭(55)を選出した。米聖公会が同性愛を公表している主教を選出したのは2人目。
英国国教会と世界各国の国教会系教会の最高位であるローワン・ウィリアムズ(Rowan Williams)カンタベリー大主教(Archbishop of Canterbury)は、「米国聖公会と(国教会・聖公会の連合である)アングリカン・コミュニオン(Anglican Communion)における同会の地位のみならず、コミュニオン全体に深刻な疑義を生じさせる決定だ」との厳しい声明を発表した。
声明は、「選出手続きは一部が完了したに過ぎず、他の教区主教や常任委員会の承認ないし否認が必要だ。この判断は非常に重要な意味合いを持つ」とも警告。ロス教区に再考を求めたものとみられる。
米国聖公会は2003年にも、同性愛を公表していたジーン・ロビンソン(Gene Robinson)司祭をニューハンプシャー(New Hampshire)教区主教に選出。この時、リベラル派が歓迎姿勢を示した一方で、アフリカなど保守派からは強い反発が巻き起こり、国教会系の教会は分裂の危機に陥った経緯がある。
米国聖公会は近年、リベラル化が進んでおり、ここ数年、保守派の教区が脱退するなど信者の分裂が加速している。(c)AFP
【関連記事】米国聖公会、同性愛者の司教への聖職授与と同性カップル祝福を中止
英国国教会と世界各国の国教会系教会の最高位であるローワン・ウィリアムズ(Rowan Williams)カンタベリー大主教(Archbishop of Canterbury)は、「米国聖公会と(国教会・聖公会の連合である)アングリカン・コミュニオン(Anglican Communion)における同会の地位のみならず、コミュニオン全体に深刻な疑義を生じさせる決定だ」との厳しい声明を発表した。
声明は、「選出手続きは一部が完了したに過ぎず、他の教区主教や常任委員会の承認ないし否認が必要だ。この判断は非常に重要な意味合いを持つ」とも警告。ロス教区に再考を求めたものとみられる。
米国聖公会は2003年にも、同性愛を公表していたジーン・ロビンソン(Gene Robinson)司祭をニューハンプシャー(New Hampshire)教区主教に選出。この時、リベラル派が歓迎姿勢を示した一方で、アフリカなど保守派からは強い反発が巻き起こり、国教会系の教会は分裂の危機に陥った経緯がある。
米国聖公会は近年、リベラル化が進んでおり、ここ数年、保守派の教区が脱退するなど信者の分裂が加速している。(c)AFP
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