【9月15日 AFP】2008年12月にイラクを訪問したジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領の会見中、大統領に向かって靴を投げつけ禁固刑に服していたイラク人テレビ記者ムンタゼル・ザイディ(Muntazer al-Zaidi)受刑者(30)が15日、刑期を終え出所した。

 ザイディ氏は出所後、事件当時雇用されていたアルバグダディヤ(Al-Baghdadia)テレビの事務所で記者会見し、前年逮捕されてから拘置中に拷問を受けたと語った。同氏は「当時、ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相はテレビで、わたしの安否を確かめない限り眠れないと語っていたが、その間、わたしは最もひどい拷問を受けていた。電線や鉄棒で殴られていた」と述べ、マリキ首相に謝罪を求めた。

 またザイディ氏は自分の監視についていた看守に、米国が2001年の米同時多発テロ関連容疑で拘束した人物たちに使った「水責め」に似た手法を使われたとも明かした。(c)AFP