【9月18日 AFP】米共和党の副大統領候補、サラ・ペイリン(Sarah Palin)アラスカ(Alaska)州知事(44)の物まねビデオが、動画投稿サイト「ユーチューブ(YouTube)」に続々と出現し、数百万件のアクセスを記録している。

■「サタデー・ナイト・ライブ」の風刺討論が火付け役

 ユーチューブでのアクセスが急増したのは、人気風刺番組「サタデー・ナイト・ライブ(Saturday Night Live)」で女優のティナ・フェイ(Tina Fey)がペイリン氏を、コメディアンのエイミー・ポーラー(Amy Poehler)が民主党の指名候補を争ったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員を演じて行ったディベートの風景。

 ポーラー扮する経験豊富なクリントン氏が「どんな対外政策においても外交力が要」と論じると、フェイ扮するペイリン氏は、元ミスコンテスト受賞者ならではの笑顔と、新米政治家らしい確信に満ちた様子で、アラスカの「わが家からはロシアが見えます」と切り返す。

 ペイリン氏は、インターネット上で特に標的とされる「ネタ」に事欠かない。全国レベルでの政治経験の少なさとは対照的に、激論を呼びがちな社会問題トピックスにおける保守的なスタンス。元ミスコンテストの受賞者で、趣味はヘラジカ狩りと言いつつ、普通の「ホッケーママ(教育熱心な母親)」を自称する。

■本当は大統領の座狙いとからかうビデオも 

 ユーチューブ上には男性が演じるペイリンそっくりさんビデオも登場した。題名は「Sarah Palin Exposed(暴かれるサラ・ペイリン)」。このビデオは共和党の「大統領候補に」選ばれたことに興奮気味に感謝を述べるシーンから始まり、しばらくしてから、しぶしぶした様子で「暫定副大統領に」と言い直す。

 さらにこの「ペイリン氏」は何かを企んでいるような笑みを浮かべながら、胸の上を指で軽く叩き、自分と正副大統領候補のペアである72歳のジョン・マケイン(John McCain)氏の心臓が止まることを期待しているようなそぶりを見せる。大統領に万が一の事態が起きた場合の権限継承順位1位は副大統領だ。

 それからそっくりさんは、時おり床から赤ん坊の人形を拾い上げ、「自然に任せるがままに」出産していることを弁解しつつ、知事としての功績として高校のスポーツチームの奨励や、アラスカに信号機を1機導入したことを挙げる。

 ユーチューブ上にあふれるペイリンそっくりさんビデオの火付け役となった「サタデー・ナイト・ライブ」のコメディ俳優チェビー・チェイス(Chevy Chase)は、ユーチューブに投稿されたフェイ扮するペイリン氏のインタビューを絶賛しながら「この女性が副大統領候補だなんて、ただただ信じられない。コメディっていうのは、ものの見方なんだ。マケイン氏が正気でないことに国民はもっと気付いたほうがいいよ、本当に」と述べた。(c)AFP/Glenn Chapman


【関連情報】「サタデー・ナイト・ライブ」の映像はこちら(英語)