【9月18日 AFP】オノ・ヨーコ(Yoko Ono)がワルシャワ(Warsaw)で17日、翌日から開幕する個展の記者会見を開き、「小さな国々にはチャンスが与えられるべきだ」と語った。

 オノのコンセプチュアルアートや映像を展示する個展「Fly」は18日に開幕する。

 この日の会見でオノは、ワルシャワでの個展開催の理由の1つとして、自分も小さな国の出身だからだと語った。「こういった小さな国々は、常に大国の間に挟まれ、生き残るのは至難の業だ」

 この日は、旧ソ連によるポーランド侵攻のちょうど69年目にあたる日だった。オノはこのことについて、偶然だと語ったが、今回の個展には、第二次世界大戦でポーランドが体験した心の荒廃を念頭に展示作品を選んだことを明かした。

「作品を選んだとき、私はあなたたちが戦時中に体験した恐怖、痛み、苦しみを思い描いた。わたしも日本で第二次世界大戦を経験した。信じがたいほどの貧困と苦しみがあったが、そんな苦しみは素晴らしい知恵を与えてくれる」

「私は作品を見せるためだけではなく、あなたたちを愛していると伝えたくてここへ来た。私たちは小さな国としての感受性と生き残る知恵を備えた一つの家族でもある」

 旧ソ連の指導者ヨシフ・スターリン(Joseph Stalin)は、ヒトラー(Adolf Hitler)率いるナチス・ドイツが西方からポーランドに侵攻したわずか17日後に、東方から同国に侵攻した。第二次世界大戦中に死亡したポーランド市民は、300万人のユダヤ人を含む500万人以上に及んだ。

 日本は1940年、連合軍に対し、ドイツ、イタリアとともに日独伊三国軍事同盟を結成した。終戦へと向かっていた1945年8月、広島と長崎に原爆が落とされ、人類史上ただ一つ、核爆弾による攻撃を受けた国になった。

 オノは1933年、東京の裕福な銀行家の家に生まれた。日本と米国で教育を受け、前衛芸術家として活動し、1969年にジョン・レノン(John Lennon)と結婚した。

 今回の個展は、10月26日まで開催されている。(c)AFP