【8月24日 AFP】(一部更新)北京五輪は24日、メーン会場の「国家体育場(National Stadium)」で閉会式が行われ、16日間にわたったスポーツの祭典が閉幕した。

 閉会式で閉幕を公式に宣言した、国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)のジャック・ロゲ(Jacques Rogge)会長は、「北京五輪を通して、世界は中国についてより多くのことを学び、中国も世界についてより多くのことを学んだ。本当に特別な大会となった」と締めくくった。

 閉会式では、次回2012年の五輪開催地であるロンドン(London)のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)市長に五輪旗が手渡された。また、英ロックバンド、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のジミー・ペイジ(Jimmy Page)も登場し、英歌手のリオーナ・ルイス(Leona Lewis)とともに同バンドの1970年代のヒット曲「胸いっぱいの愛を(Whole Lotta Love)」を演奏した。

 また、サッカーの元イングランド代表キャプテンでロンドン出身のデービッド・ベッカム(David Beckham)も登場し、ロンドン名物の2階建てバスの上からサッカーボールを会場に向け蹴り入れた。

 北京五輪では、金メダル数で中国が米国を抜き、新たな世界のスポーツ大国に躍り出た。北京五輪の302競技のうち、中国は最多の51個の金メダルを獲得し、36個を獲得した2位の米国に15個の差をつけた。3位はロシアの23個、4位は英国の19個となった。

 金メダル獲得数で中国が米国を上回るのは今回が初めてだが、メダルの総数で見ると、米国が110個で中国の100個を上回っている。

 最終日に行われた男子マラソンでは、ケニアのサムエル・ワンジル(Kenyan Samuel)が北京(Beijing)の暑さをものともせず、五輪新記録で金メダルを獲得した。(c)AFP