【7月8日 AFP】ベルギーのビール大手インベブ(InBev)は7日、同社による買収提案を拒否した「バドワイザー(Budweiser)」ブランドで知られる、米ビール大手アンハイザー・ブッシュ(Anheuser-Busch)に関し、現在の取締役全員を解任するためにいわゆる同意要請趣意書を米証券取引委員会(Securities and Exchange CommissionSEC)に提出した。

 インベブ側は、460億ドル(約4兆9000億円)の買収提案を拒否したアンハイザーの取締役を解任しインベブが提示する新たな取締役と交代させるために、アンハイザーの株主からの支持を得たい構えだ。

 インベブ側が新たに提示した取締役の中には、アンハイザー・ブッシュの創業者のひ孫で、現会長兼最高経営責任者(CEO)のオーギュスト・ブッシュ4世(August A. Busch IV)の叔父でもある、Adolphus A. Busch IV氏も含まれているという。同氏は、インベブによるアンハイザー買収提案に公然と支持を表明している。(c)AFP/Leigh Thomas