【5月13日 AFP】北京五輪の聖火がエベレスト(Mount Everest)山頂に到達したことを受け、ネパール政府が発令していた「アタック規制」が前週解除され、ベースキャンプなどで待機していた32の遠征隊が動き出した。今年の登山シーズンでは、2つの「世界記録」をめぐる挑戦が注目を集めそうだ。

 ネパール山岳協会(Nepal Mountaineering Association)によると、エベレスト登頂17回の世界最多記録を持つネパール人のアパ・シェルパ(Apa Sherpa)さんは、今シーズン自己の記録を更新する18回目の登頂を目指しているという。

 だが、さらに注目されるのは、「最高齢登頂記録」を狙う70代の男性2人の挑戦だ。これまでの最高齢記録は、元中学校教師の柳沢勝輔(Katsusuke Yanagisawa)さんが前年に打ち立てた71歳2か月。

 75歳のプロスキーヤー、三浦雄一郎(Yuichiro Miura)さんは現在、最高齢登頂記録を更新するべく、ベースキャンプで高度順応に励んでいる。三浦さんは2003年、当時70歳の史上最高齢で登頂に成功した。三浦さんは9日、公式サイトに「70歳のときよりも疲れを感じる」との感想を書き込んでいる。

 一方、同じく最高齢登頂記録を目指す77歳のミン・バハドール・シェルチャン(Min Bahadur Sherchan)さんは、数日以内にベースキャンプを出発するという。ネパール人のシェルチャンさんは、元英軍グルカ兵。のちにネパール政府で登山に関する渉外係を担当した。関係者によると、シェルチャンは「体調は極めていい」と語っているという。
 
 06年、エベレスト山頂には史上最高の557人(ネパール側から254人、チベット側から303人)が到達したが、今年、チベットからの入山が許可されたのが聖火隊だけということもあり、登頂者の数は大幅に少なくなる可能性がある。(c)AFP/Sam Taylor