ミャンマーの水かけ祭り、「年に一度」の自由に熱狂
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【AFP】(一部訂正)ミャンマーの通りを、ミニスカートの女性やパンクファッションの若者たちが闊歩(かっぽ)する。正月行事の「水掛け祭り」が行われる今週は、5人以上の集会を禁じる軍事政権が自由な集会を認める、年に1度の機会だ。
水掛け祭りは、タイやカンボジア、ラオスでも行われている。だが、ミャンマーでは国内の雰囲気ががらりと変わる。軍事政権はふだんは民族衣装の着用を推奨するが、この時ばかりは服装の自由を認めるのだ。
そんなわけで今週、街にはホールターネックシャツ、ジーンズ、パンクヘアといういでたちの若者たちが続々と出現する。
企業やナイトクラブや裕福な家庭は、歩道脇に「パンダル」と呼ばれる舞台を作る。バンドの演奏が行われ、人々はパンダルにのぼって通行人に水をかけるのだ。家族や友人同士で車を借り、道路を巡りながら水をかけまくる人々もいる。
祭りは13日に始まったが、その前日には早くも待ちきれない若者たちが道路を埋めた。「反政府デモ以来、みんなは初めて幸せや自由を感じることができるんだ。だから待ちきれないんだよ」と、若いタクシー運転手のルウィン(Lwin)さんは言う。
■政府の介入はなし
前年9月、ミャンマーのヤンゴン(Yangon)では燃料の値上げを契機に仏教僧による大規模な反政府デモが行われ、参加者は数万人規模に膨れ上がった。これに対し軍事政権は武力による弾圧を行い、国連(UN)によれば少なくとも31人が殺害された。それ以来、ヤンゴンの警備は強化され、道端に露店を構えることさえできなくなっている。
そのため祭りへの政府の介入も予想されたが、爆破などの攻撃を受ける危険性があることを数回警告しただけで、実際には700台ものパンダルの設置を認めたという。
一方、政府は国営メディアを通じて「国の団結を乱し社会に不安を与えるようなスローガンを叫ぶことは禁止する」との通達を出した。だが、若者たちは一向に意に介さない。「僕たちはただ楽しみたいだけ。爆破予告なんて気にしない」とルウィンさんは言う。
私服警官たちによる巡回も行われている。ある警官は「なにか問題が起こっては困りますから、祭りの間はずっと警備に就くんです」と話した。
■スー・チーさんら政治犯は今年も祭りとは無縁
ミャンマーは最貧国の1つだが、この祭りでは多くの人が散財を惜しまない。水をかけるための車を借りたり、服を新調したり、人気のあるパンダルにのぼるための「代金」を払ったりするのだ。
祭りのスタイルや服の流行は年々変わるそうだが、変わらないものもある。民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さんは自宅軟禁を解かれず、1800人を超える政治犯は依然として牢屋の中だ。
祭りはスー・チーさんの自宅のそばでも行われるが、門の前に警官が立って、この家に近づく者がないように見張るという。(c)AFP
水掛け祭りは、タイやカンボジア、ラオスでも行われている。だが、ミャンマーでは国内の雰囲気ががらりと変わる。軍事政権はふだんは民族衣装の着用を推奨するが、この時ばかりは服装の自由を認めるのだ。
そんなわけで今週、街にはホールターネックシャツ、ジーンズ、パンクヘアといういでたちの若者たちが続々と出現する。
企業やナイトクラブや裕福な家庭は、歩道脇に「パンダル」と呼ばれる舞台を作る。バンドの演奏が行われ、人々はパンダルにのぼって通行人に水をかけるのだ。家族や友人同士で車を借り、道路を巡りながら水をかけまくる人々もいる。
祭りは13日に始まったが、その前日には早くも待ちきれない若者たちが道路を埋めた。「反政府デモ以来、みんなは初めて幸せや自由を感じることができるんだ。だから待ちきれないんだよ」と、若いタクシー運転手のルウィン(Lwin)さんは言う。
■政府の介入はなし
前年9月、ミャンマーのヤンゴン(Yangon)では燃料の値上げを契機に仏教僧による大規模な反政府デモが行われ、参加者は数万人規模に膨れ上がった。これに対し軍事政権は武力による弾圧を行い、国連(UN)によれば少なくとも31人が殺害された。それ以来、ヤンゴンの警備は強化され、道端に露店を構えることさえできなくなっている。
そのため祭りへの政府の介入も予想されたが、爆破などの攻撃を受ける危険性があることを数回警告しただけで、実際には700台ものパンダルの設置を認めたという。
一方、政府は国営メディアを通じて「国の団結を乱し社会に不安を与えるようなスローガンを叫ぶことは禁止する」との通達を出した。だが、若者たちは一向に意に介さない。「僕たちはただ楽しみたいだけ。爆破予告なんて気にしない」とルウィンさんは言う。
私服警官たちによる巡回も行われている。ある警官は「なにか問題が起こっては困りますから、祭りの間はずっと警備に就くんです」と話した。
■スー・チーさんら政治犯は今年も祭りとは無縁
ミャンマーは最貧国の1つだが、この祭りでは多くの人が散財を惜しまない。水をかけるための車を借りたり、服を新調したり、人気のあるパンダルにのぼるための「代金」を払ったりするのだ。
祭りのスタイルや服の流行は年々変わるそうだが、変わらないものもある。民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さんは自宅軟禁を解かれず、1800人を超える政治犯は依然として牢屋の中だ。
祭りはスー・チーさんの自宅のそばでも行われるが、門の前に警官が立って、この家に近づく者がないように見張るという。(c)AFP