【10月14日 AFP】モザンビーク(Mozambique)のErasmo Muhate農相は12日、2008年より同国でアフリカ大陸最大規模のエタノール製造事業が始められることを明らかにした。投資額は5億1000万ドル(約600億円)。

 同農相は、「3万ヘクタールのサトウキビ畑を開拓するほか、サトウキビからエタノールを生産する工場の建設を計画している」と述べた。事業は、南アフリカ、マリおよびコンゴ共和国に拠点を持ち、2003年からモザンビークで事業を展開しているCentral African Mining and Exploration CompanyCAMEC)が行うと発表した。

 エタノールの生産量は明らかになっていないが、生産量の大部分は欧州向けで年間4000万ドル(約47億円)の収入を見込んでいるという。モザンビークでは今年8月からエタノール工場が稼動を始めている。同工場の1日当たりの生産量は約8万リットル。

 一方、地元報道機関はこの新事業に否定的で、政府当局はまず1700万人の国民のための食糧生産に取り組むべきだとしている。(c)AFP