【9月24日 AFP】2000年前のユダヤ教神殿建設に使われた採石場がエルサレム(Jerusalem)北部で見つかったと、イスラエル考古学庁が23日、発表した。

 ここから切り出された石は、「神殿の丘」にあった第2神殿の建造に使われたという。また、ヘロデ(Herod)王時代の道具や貨幣も同じ場所から発見された。

 神殿の丘は西暦70年にローマ軍に破壊され、唯一、当時のまま現存している嘆きの壁は、ユダヤ教で最も神聖な場所とされている。またここには、イスラム教で3番目に神聖とされるアルアクサ・モスク(Al-Aqsa mosque)もある。

 この採石場はエルサレムの「神殿の丘(Temple Mount)」から約4キロ北の地点で2か月前、建設工事前の調査中に見つかった。東エルサレムにあるこの地区はイスラエルが1967年に占領し、現在はユダヤ教超正統派の住民の居住区となっている。(c)AFP