モスクワの夏は、「冷たいシャワー」とともにやってくる
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【8月2日 AFP】経済格差が日ごとに拡大するロシアの首都モスクワ(Moscow)だが、収入の格差にかかわらず、すべての市民が平等に受け入れなければならない市民生活の一場面がある。それが夏期の温水の集中供給システム停止による「氷のように冷たいシャワー」だ。
■旧ソ連時代から続く風物詩
例年、モスクワ市と近隣では、夏期に3週間、温水の集中供給システムの稼働が停止され、各個への温水供給も停止される。モスクワの華やかな市民生活の陰で、市民はかなり原始的な対応策に終始するしかない状況に置かれている。
かつては「同志諸君」、今では「住民のみなさん」と呼びかけは違っても、いつも温水供給停止が始まることを知らせる紙が、夏が来る度、もう何十年も、アパートの掲示板に張り出される。
当局の説明によると供給停止の理由は、一年を通じて稼働しているシステムの点検および修理のため。モスクワの電力会社、Moscow Integrated Power Companyの広報担当者は、「モスクワの温水パイプのほとんどは、1970年代と1980年代に敷設されたもので、10年あまりと予想された耐久年数をはるかに超えている」と話す。
年に1回の修理がもたらす寒い夏、つまり温水の集中供給システムの停止は、旧ソ連時代からずっと変わらない。そんな数十年以上も続く「風物詩」に、モスクワの人たちはすっかり慣れている。
■「真夏の寒波」が生んだ都市伝説
新聞やインターネットが盛んに宣伝するように、温水供給の停止に合わせて夏期休暇を取ったり、市内にたくさんある公衆浴場に通う回数を増やしたりと、自衛手段を講じているのだ。
この「真夏の寒波」は、もはや文化の一つでもある。旧ソビエト時代には、電線ケーブルで風呂の水を温めようとして感電死した人の話がたくさんあり、もはや都市伝説となっている。現在では、冷水にまつわるジョークがインターネットを賑わしている。(c)AFP/Delphine Thouvenot
■旧ソ連時代から続く風物詩
例年、モスクワ市と近隣では、夏期に3週間、温水の集中供給システムの稼働が停止され、各個への温水供給も停止される。モスクワの華やかな市民生活の陰で、市民はかなり原始的な対応策に終始するしかない状況に置かれている。
かつては「同志諸君」、今では「住民のみなさん」と呼びかけは違っても、いつも温水供給停止が始まることを知らせる紙が、夏が来る度、もう何十年も、アパートの掲示板に張り出される。
当局の説明によると供給停止の理由は、一年を通じて稼働しているシステムの点検および修理のため。モスクワの電力会社、Moscow Integrated Power Companyの広報担当者は、「モスクワの温水パイプのほとんどは、1970年代と1980年代に敷設されたもので、10年あまりと予想された耐久年数をはるかに超えている」と話す。
年に1回の修理がもたらす寒い夏、つまり温水の集中供給システムの停止は、旧ソ連時代からずっと変わらない。そんな数十年以上も続く「風物詩」に、モスクワの人たちはすっかり慣れている。
■「真夏の寒波」が生んだ都市伝説
新聞やインターネットが盛んに宣伝するように、温水供給の停止に合わせて夏期休暇を取ったり、市内にたくさんある公衆浴場に通う回数を増やしたりと、自衛手段を講じているのだ。
この「真夏の寒波」は、もはや文化の一つでもある。旧ソビエト時代には、電線ケーブルで風呂の水を温めようとして感電死した人の話がたくさんあり、もはや都市伝説となっている。現在では、冷水にまつわるジョークがインターネットを賑わしている。(c)AFP/Delphine Thouvenot