【シャルムエルシェイク/エジプト 4日 AFP】イラク安定化会議は3日、同国を混乱と破たんから救済することを目的とした国際的枠組みの5か年計画、「イラク・コンパクト(International Compact with Iraq、ICI)」を圧倒的多数で採択した。

 一方で今回の会議に合わせ、コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官と、イランおよびシリア外相との異例の会談も行われた。

 また、国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は同日、300億ドル(約3兆6000億円)に及ぶイラクの債務免除が会議参加国によって約束されたと述べた。

 潘事務総長は記者団に対し「この救済措置には、パリクラブ(Paris Club)加盟国ブルガリア、中国、サウジアラビア、ギリシャによる債務救済と、新たに英国、オーストラリア、スペイン、中国、デンマーク、韓国などの主要参加国からの経済支援が含まれる」と述べた。

対外債務の再編成を目的とした先進国19か国の債権国が加盟するパリクラブは、2004年にフセイン元大統領政権下の400億ドル(約4兆8000億円)の債務のうち80%に当たる320億ドル(約3兆8500億円)を免除することに合意した。

■英外相、イラン外相と会談

 また、マーガレット・ベケット(Margaret Beckett)英外相は、イランのマヌチェフル・モッタキ(Manouchehr Mottaki)外相と会談した。AFPの記者が伝えた。

 イランの核開発計画をめぐって同国と西側がこうちゃく状態にあった中で深刻な状況を招いた、イランによる英国海軍兵士ら15人の拘束事件から1か月後の会談となった。

 ベケット外相は「イランと英国の関係改善に向けた展望をお互いに確認し合っただけだが、有意義なものだった」と述べた。

 写真は3日、シャルムエルシェイクで開催中のイラク安定化会議で記者会見に向かうイラクのヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相(左)とバルハム・サレハ(Barham Saleh)副首相(中央)、国連の潘事務総長(右)。(c)AFP/ALI AL-SAADI