【パリ/フランス 16日 AFP】5月27日から6月10日まで行われる全仏オープン・テニス(French Open 2007)の主催者は、他のグランドスラム3大会と同様に同大会における賞金の男女差を撤廃することを明らかにした。

 去る2月22日にウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)も賞金の男女差を撤廃したため、全仏オープン・テニスは四大大会で唯一男女で賞金差がある大会となっていた。同大会は2006年に既に男女同じカテゴリーで優勝した選手には同額の賞金を授与していたが、今回の決定で大会全てを通して同額の賞金となった。優勝者には100万ユーロ(約1億5500万円)の小切手が支払われ、準優勝者にはその半額が授与される見込み。

■シャラポワのコメント

 この決定を受け世界ランキング1位のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は「全ての女子選手を平等に扱うという全仏オープンの決定は、女子テニスや女子選手の地位が認められてきた証であり、この大会が創設されて以来献身的に情熱を持って運動を推進してきた全ての人の賜物です。」とコメントしている。

■ヴィーナス・ウィリアムスのコメント

 2005年の同大会覇者のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)は「女子選手と大会の関係が深くなる決定を、また世界中の女性へのチャンスと平等性を訴えるメッセージを送る決定を下したフランステニス連盟(French Tennis Federation)のリーダーシップに感謝します。グランドスラム全て賞金差がなくなった今、テニスの中核をなす芯は今までよりもさらに誇らしく立つことができるでしょう。」と話し、テニス界にとって素晴らしい瞬間であると賞賛している。

■ビリー・ジーン・キング氏のコメント

 1970年代に初めて女子選手だけのツアー提唱するなど、男女平等を訴えて続けてきたビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)氏は「これ以上の喜びはないでしょう。私たちはそれが実現できると分かってから目標を実現するまで何年もかかる。しかし待った甲斐があり、フランステニス連盟の定めたこの決定に敬意を表したい。」と男女差の撤廃はとても価値のあるものだと語った。

 写真は、同大会の男子シングルス決勝戦の開始を待つ観客(2006年6月11日撮影)。(c)AFP/CHRISTOPHE SIMON