【デトロイト/米国 13日 AFP】苦境に立たされているゼネラル・モーターズ(General Motors、GM)とフォード(Ford)は、100周年を迎えた北米国際自動車ショー(Detroit auto show)で、最新モデルを発表した。ハイブリッド車や、街乗りコンパクト・カーの投入で、米市場で勢いを増す日本車メーカーを迎え撃つ構えだ。

1.AFPリポーター、Michelle Hoffman、1分53秒

 世界最大のモーターショーとして注目を集める北米国際自動車ショーが開幕。ビッグスリー(GM、フォード、Chrysler)やドイツのBMW、フォルクスワーゲン(Volkswagon)など欧米各社は、「小さく」「たくましく」「賢く」など、あらゆるテーマを掲げて出展。ハイブリッド市場をリードし、いまや米市場の販売台数3位を誇るトヨタ自動車を始め、米国で勢力を拡大する日本勢に対抗する。

 注目の環境対応車は、水素とガソリンを燃料とするBMW%の「Hydrogen 7」、バイオメタノールエンジン対応でCO2を最大80パーセント削減できるボルボ(Volvo)のミニSUV「XC60 Concept」、GMの電気自動車「Chevy Volt」などが出展された。

2.リック・ワゴナー(Rick Wagoner)GM会長兼CEO、12秒

「この自動車ショーは理科実験などではないことを如実に示してくれるだろう。これは各社が成功を目指して、苦労を重ねて進めてきた自動車作りのショーだ。成功するには苦労を重ねるしかなく、それは今後も変わることはない」

 ビッグスリーはこれまで燃費効率を後回しにしてきた部分があったが、現在ではそれも通用しない。ダイムラー・クライスラー(Daimler Chrysler)も、燃費効率の高い2人乗りコンパクトカー「Smart fortwo」の2008年投入を目指している。

 2006年日本の自動車メーカー各社が記録的な販売台数を達成。2007年は販売台数世界一を75年間守り抜いてきたGMを抜き、トヨタが首位に躍り出る見込みだ。2週間にわたって開催される華々しいショーで、欧米各社が日本車メーカーに歯止めをかけられるかは疑問である。