■「欧州の国」についての定義

EU条約第49条では、自由、民主主義、平等などの価値観を尊重する「いかなる欧州の国も」加盟を申請することができるとされている。

「欧州」の国についての定義はないが、カナダは欧州だと主張するのは少々無理があるかもしれない。

カナダ国民はEUの主な実務用語である英語とフランス語の両方を話し、デンマーク領グリーンランドと隣接している。カナダと同じくグリーンランドに対しても、トランプ氏は併合への意欲をあらわにしている。

だが、カナダもグリーンランドも旧大陸とは海で隔てられている。

1987年にはモロッコがEU加盟を申請したが、欧州の国ではないとして認められなかった前例がある。

一方、アルバニアとボスニア、ジョージア、モルドバ、モンテネグロ、北マケドニア、セルビア、トルコ、ウクライナの申請は受理され、加盟交渉中となっている。

カナダは既にEUと自由貿易協定を締結。EUは米国に次ぐ第2位の輸出相手先となっている。

トランプ氏はカナダに対し、米国51番目の州になるよう繰り返し要求している。これを受け、マルコ・ルビオ国務長官は12日、今週カナダのケベック州で開催される先進7カ国(G7)外相会合でカナダ併合が議題に上ることはないと表明するに至った。(c)AFP