【3月13日 AFP】カナダは欧州連合(EU)に加盟できるか。一見非現実的に思われるかもしれないが、欧州委員会の報道官は12日、EU加盟に関心を持ってくれたのは光栄だが、第一に欧州の国であることが加盟資格となっていると指摘した。

ドナルド・トランプ米大統領から関税発動と圧力を受けてカナダとEUが接近する中、両者が運命を共にするという考えは、一部のコメンテーターによって半ば本気で提案されている。

調査会社アバカス・データが2月下旬にカナダ人1500人を対象に同国はEUに加盟すべきかを尋ねたところ、44%がイエス、34%がノー、残りは分からないと回答した。この調査の結果は今週公表された。

この調査結果について欧州委員会のポーラ・ピーニョ報道官は12日の記者会見で、「驚くことではない。EUとカナダは志を同じくするパートナーで、非常に多くの価値観を共有し、強い歴史的つながりを持っている」として、「世論調査結果は光栄」であり、EUにそれだけの「魅力」があるためだろうと続けた。

だが、カナダに加盟資格があるかどうかを問われると、「ノー」と明言こそしなかったが、EU条約に定められた加盟資格に言及し、「EU加盟については、条約に定められた基準がある」と述べた。この基準によれば、カナダは対象外のようだ。