【10月2日 AFP】イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)は20世紀における最も偉大なファッションデザイナーの1人といえるだろう。その一方で非常に秘密めいた存在でもあった。公私ともに長年にわたりパートナーだったピエール・ベルジェ(Pierre Berge)は、この伝説的な存在を支えた非常にタフなビジネスブレーンであり、精神の継承者だった。そのベルジェの死から3週間経った今、サンローランの最も深い秘密のいくつかが明かされようとしている。

 サンローランに捧げられた2つの新しいミュージアムの1つが3日、パリ(Paris)にオープンする。悲痛なほどシャイだったファッションの革命家の謎が、今回初公開となる彼の私的なドローイングや多くの本、ドキュメンタリーを通して解き明かされようとしている。

 30年以上もの間、ファッション界の概念を揺さぶり続けたサンローランのパリの邸宅は、彼のオートクチュール作品を称賛するためのミュージアムへと生まれ変わった。ベルジェがパートナーの遺産を保護するために設立した財団は、さらに大きいミュージアムを、2人が愛した町であり、サンローランがコレクションのための最初のスケッチを描くために頻繁に訪れた、モロッコのマラケシュ(Marrakesh)に来月オープンするという。