アズディン・アライア展、オランダのグローニンガー美術館で開催
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【12月28日 AFP】オランダのグローニンガー美術館(Groninger Museum)で、チュニジア出身デザイナー、アズディン・アライア(Azzedine Alaia)の過去10年間の作品を振り返る展覧会「Azzedine Alaia in the 21st century」が開かれている。
会場には、ベルベットやコットン、レザー、シフォン、スキンなどの素材別に分けられた作品が並ぶ。マネキンのボディに服を完全にフィットさせるため、全てのアイテムにアライアが自ら修正を加えた。
■ナオミ・キャンベルも絶賛
グラマラスでボディコンシャスなアライアのドレスは、1980年代に一大ブームを巻き起こした。以来、女優やモデル、ソーシャライトなど数多くのセレブリティから愛されている。ファッション関係者にもファンは多い。
展覧会のオープニングレセプションに出席したモデルのナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)は、「16歳の時から彼を知っています。彼のドレスは本当に素晴らしい」と賞賛。アライアのことを“パパ”と呼ぶほど信頼している。
■女性を抱擁するドレス
パリ・ガリエラ博物館(Musee Galliera)のオリヴィエ・サイヤール(Olivier Saillard)もアライアの熱狂的ファンのひとりだ。「ドレスによってボディを変えられるデザイナーはアライア以外にいません。彼は、研ぎ澄まされた技術と優雅さを持ち合わせています。自分でハサミを持ってドレスを作る、本物のデザイナーなのです」とコメント。
サイヤールは、アライアのドレスを「30~50年代の要素を取り入れた、時代に左右されることの無いデザイン」だと語る。「とても知的なクチュールです。決して派手ではありません。遠くから見ても非常に魅力的で、間近で見ると素晴しい職人技術を感じられます。アライアは女性たちを愛しています。彼のドレスは、まるで女性を抱擁しているかのようです」
■業界にとらわれない活動
アライアの活動拠点はパリだが、コレクションウィークには参加していない。新作プレゼンテーションには、友人や顧客のみが招待される。アライアの友人であり顧客でもあるミシェル・オバマ(Michelle Obama)米大統領夫人は、彼を“フリー”なデザイナーと表現する。「厳しいファッション業界で、ショーや雑誌掲載といった宣伝に頼ることなく確実な成功を手にしている珍しい存在だ」と語る。
オープニング・レセプションを訪れたギャラリー「Galerie kreo」のDidier Krzentowskiオーナーは「アライアのドレスが『ヴォーグ(VOGUE)』誌に掲載されることはありませんが、それは彼にとって全く問題ではありません。彼はファッション業界の制限や圧力などに捕らわれません。それが本当のラグジュアリーだからです」と語る。
■アライア一筋の顧客も
アライアの顧客でソーシャライトのマチルダ・ド・ロスチャイルド(Mathilde de Rothschild)は「30年来、アライア以外の服は着ていません。毎シーズン、ほかのデザイナーの作品をチェックしますが、最終的に購入に至ったことは一度もありませんでした。アライア以外で購入したものは、ジーンズだけです」と断言する。「アライアは他に類を見ないデザイナー。彼のドレスは、非常にエレガントでフェミニンでセクシー。しかし、決して下品にはならないのです」とその魅力を語った。
展覧会「Azzedine Alaia in the 21st century」の会期は、2011年12月11日から2012年5月6日まで。(c)AFP
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◆アライア、業界の大御所に辛口のコメント
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■ナオミ・キャンベルも絶賛
グラマラスでボディコンシャスなアライアのドレスは、1980年代に一大ブームを巻き起こした。以来、女優やモデル、ソーシャライトなど数多くのセレブリティから愛されている。ファッション関係者にもファンは多い。
展覧会のオープニングレセプションに出席したモデルのナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)は、「16歳の時から彼を知っています。彼のドレスは本当に素晴らしい」と賞賛。アライアのことを“パパ”と呼ぶほど信頼している。
■女性を抱擁するドレス
パリ・ガリエラ博物館(Musee Galliera)のオリヴィエ・サイヤール(Olivier Saillard)もアライアの熱狂的ファンのひとりだ。「ドレスによってボディを変えられるデザイナーはアライア以外にいません。彼は、研ぎ澄まされた技術と優雅さを持ち合わせています。自分でハサミを持ってドレスを作る、本物のデザイナーなのです」とコメント。
サイヤールは、アライアのドレスを「30~50年代の要素を取り入れた、時代に左右されることの無いデザイン」だと語る。「とても知的なクチュールです。決して派手ではありません。遠くから見ても非常に魅力的で、間近で見ると素晴しい職人技術を感じられます。アライアは女性たちを愛しています。彼のドレスは、まるで女性を抱擁しているかのようです」
■業界にとらわれない活動
アライアの活動拠点はパリだが、コレクションウィークには参加していない。新作プレゼンテーションには、友人や顧客のみが招待される。アライアの友人であり顧客でもあるミシェル・オバマ(Michelle Obama)米大統領夫人は、彼を“フリー”なデザイナーと表現する。「厳しいファッション業界で、ショーや雑誌掲載といった宣伝に頼ることなく確実な成功を手にしている珍しい存在だ」と語る。
オープニング・レセプションを訪れたギャラリー「Galerie kreo」のDidier Krzentowskiオーナーは「アライアのドレスが『ヴォーグ(VOGUE)』誌に掲載されることはありませんが、それは彼にとって全く問題ではありません。彼はファッション業界の制限や圧力などに捕らわれません。それが本当のラグジュアリーだからです」と語る。
■アライア一筋の顧客も
アライアの顧客でソーシャライトのマチルダ・ド・ロスチャイルド(Mathilde de Rothschild)は「30年来、アライア以外の服は着ていません。毎シーズン、ほかのデザイナーの作品をチェックしますが、最終的に購入に至ったことは一度もありませんでした。アライア以外で購入したものは、ジーンズだけです」と断言する。「アライアは他に類を見ないデザイナー。彼のドレスは、非常にエレガントでフェミニンでセクシー。しかし、決して下品にはならないのです」とその魅力を語った。
展覧会「Azzedine Alaia in the 21st century」の会期は、2011年12月11日から2012年5月6日まで。(c)AFP
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