【12月14日 MODE PRESS】スーパーモデルのリリー・コール(Lily Cole)が、テリー・ギリアム(Terry Gilliam)監督の最新作『Dr.パルナサスの鏡(The Imaginarium of Doctor Parnassus)』で、女優としての才能を見事に開花させた。


■パルナサス博士の娘を熱演

 本作でリリーが演じたのは、悪魔と引き換えに永遠の命を得たパルナサス博士のひとり娘ヴァレンティナ。博士が率いる移動式劇場で働きながらも、ごく普通の家庭に憧れ、いつか一座を逃げ出したいと願う16歳の少女という難しい役柄だ。

 女優としてのキャリアがほぼ無かったリリーは、撮影を「大変だったわ」と振り返る。「でも、テリー(監督)は大きな心の持ち主で、撮影の雰囲気はとても協力的だったわ。モデルの仕事とは全然違って、私にとって素晴らしいことだし、得るものが大きいと感じたわ」

■ギリアム監督も賞賛

 ギリアム監督も「撮影を始めたとき、間違ったかもしれないと思った。彼女はあまりにも経験不足だったし、優れた俳優たちに囲まれていたからね。でも彼女はチャンスをつかんで、どんどんよくなっていた。最終的には素晴らしい演技をしてくれたよ」と、見事ヴァレンティナを演じきったリリーを賞賛。
 
■今後も続々と出演作が公開

 2010年には、リリーが出演したマリリン・マンソン(Marilyn Manson)初の監督作品『Phantasmagoria: The Visions of Lewis Carroll』や、ローランド・ジョフェ(Roland Joffe)監督の『There Be Dragons』などの話題作が次々と欧米で公開される予定だ。

 今後も、更なる飛躍が期待されるリリーから目が離せない。(c)MODE PRES

【詳細情報】
『Dr.パルナサスの鏡』 (配給:ショウゲート)
2010年1月23日(土)、TOHOシネマズ 有楽座ほかにて全国ロードショー

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