【12月7日 MODE PRESS】仏・老舗メゾン「ランバン(LANVIN)」が創業120周年を記念して開催したファッションショーは10月28日、割れんばかりの拍手と興奮の渦に包みこまれるなか幕を閉じた。

 今回、ショーのためにアーティスティック・ディレクターのアルベール・エルバス(Alber Elbaz)が会場に選んだのは、東京・墨田区にある両国国技館。伝統競技として日本が世界に誇る“相撲”を象徴するこの会場で、アルベールはパリで発表されたばかりの2010年春夏コレクションを、メゾン120周年の記念すべきショーとして発表したのだ。

■ショーバックステージ

 ショー バックステージでは、先だって発表されたパリコレクションさながらの独特な緊張感が走っていた。モデルのウォーキングや衣装のフィッティング、照明や音響 など何度も細かくスタッフと打ち合わせを重ねるアルベールとメンズコレクションのデザイナーを務めるルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)。彼らが見守る中、リハーサルは着々と進む。お互いに意見を交わしながら、2人の求める“完成形”へ近づいていく。その緊張感がショーの幕開けと同時に、興奮の渦へと変わる。

■喜びと興奮

 拍子木が鳴り響く中、元34代木村庄之助が口上を呼び上げるという国技館ならではのユニークな演出から、ショーはスタート。メンズに次いでウィメンズの新作コレクションが 披露された。モデルの息遣いに併せて、観客の興奮も高まる。割れんばかりの拍手が鳴り響くなか、フィナーレには、アルベールとルカを囲んでモデル全員が登場。ショーを無事終えた喜びと興奮を隠し切れない2人の様子が印象的だった。

■フロントロウは豪華な顔ぶれ

 この夜、ショー会場にはランバンを愛する各界のセレブリティも集結した。ミュージシャンの松任谷由実(Yumi Mtsutoya)や女優の松雪泰子(Yasuko Matsuyuki)、広末涼子(Ryoko Hirosue)、バイオリニストの川井郁子(Ikuko Kawai)らが、それぞれお気に入りのランバンのドレスに身を包んで出席。「ランバン」という歴史あるメゾンを、この日、集まった観客全員が存分に味わいつくす、まさに“記念すべき”夜となった。(c)MODE PRESS

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