【東京 18日 MODE PRESS】京都の伝統的な服飾文化を世界に発信することを目的としたファッションイベント「ファッションカンタータ from KYOTO」が6月23日、京都市内の国立京都国際会館で開かれた。

 1992年のスタートから15回目を迎えた今年は「都・煌(きら)めき」をテーマに、“和装の都”京都と“洋装の都”イタリアに着目。友禅や西陣織などの伝統技法を用いた和装・洋装の新作ショーや、ローマ発祥のブランド「フェンディ(FENDI)」のショーが開かれた。

 着物ショーのステージでは、女優の堀北真希(Maki Horikita)が浅井麻衣子作の白地に鮮やかな花を描いた可憐な振り袖姿を披露。また、昨年度準ミス・ユニバースの知花くらら(Kurara Chibana)も登場し、フェンディのゴージャスな白のファーコートやベージュのドレスをまとい堂々とキャットウォークをみせた。

ファッションショーの他にも、日本を代表する伝統芸能である能楽金剛流宗家の金剛永謹や、国内外から注目を集めるタップダンサーHIDEBOHのパフォーマンスなどが繰り広げられた。当日会場に集まった観客の数は約6000人。年齢層は、子供から年配の方までと幅広かった。

 イベントを主催する京都商工会議所の広報担当者は「今年度は例年よりも応募者が多かった。開催が途切れた年もあったが、15回という回数を着実に重ねてきたことでリピーターの数も増えてきたように感じる」と語る。インターネットを含めた応募は約1万4400件。近畿圏以外からの応募数も増えた。「次回の予定はまだ確定していないが今後も広く京都の文化に触れることが出来る場を提供したい」

 回数を重ね、受け継いでゆく中で生まれる深み。「ファッションカンタータ from KYOTO」というイベントと、京都各地に代々伝わる伝統技法の共通点はそこにあるのかもしれない。(c)MODE PRESS

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