豪前首相、現首相を「危険な国粋主義者」として批判
このニュースをシェア
【7月12日 AFP】オーストラリアのポール・キーティング(Paul Keating)前首相は11日、シドニーの映画学校で行われた表彰式で演説を行い、ジョン・ハワード(John Howard)現首相をアドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)になぞらえ、「危険な国粋主義者で、反イスラム主義者」と非難した。
キーティング前首相は、ハワード首相もヒトラーと同様、大衆主義を強調し、異文化に対し疑念を抱いていると主張する。また、前首相はハワード首相とヒトラーを同一に扱うつもりはなく、そのようなことはばかげているとしながらも、「両者は愛国者というより、国粋主義者だ」と述べ、「わたしの意見では、国粋主義は危険な分裂思想だ。極端な愛国主義や大衆主義、また最も利己主義的な排他主義を生む」と発言した。
また、「愛国主義者は、これまで何年も寄り添って共に生活してきた人を、人種の違いから排斥したりしない。しかし、国粋主義者は同じ人種に属さなかったり、同じ思考を持たない人に対して、常に懐疑的だ」と両者の違いを説明した。
ハワード政権はオーストラリアへの移住に対し、厳しい政策をとっている。また米国および英国での同時多発テロ事件以降、同国内のイスラム社会は多少の懐疑心を持って扱われるようになっている。(c)AFP
キーティング前首相は、ハワード首相もヒトラーと同様、大衆主義を強調し、異文化に対し疑念を抱いていると主張する。また、前首相はハワード首相とヒトラーを同一に扱うつもりはなく、そのようなことはばかげているとしながらも、「両者は愛国者というより、国粋主義者だ」と述べ、「わたしの意見では、国粋主義は危険な分裂思想だ。極端な愛国主義や大衆主義、また最も利己主義的な排他主義を生む」と発言した。
また、「愛国主義者は、これまで何年も寄り添って共に生活してきた人を、人種の違いから排斥したりしない。しかし、国粋主義者は同じ人種に属さなかったり、同じ思考を持たない人に対して、常に懐疑的だ」と両者の違いを説明した。
ハワード政権はオーストラリアへの移住に対し、厳しい政策をとっている。また米国および英国での同時多発テロ事件以降、同国内のイスラム社会は多少の懐疑心を持って扱われるようになっている。(c)AFP