インドネシア版「プレイボーイ」誌裁判、裁判所が公訴を棄却 - インドネシア
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■被告側は判決を受け入れ、検察は控訴について検討も
同裁判所のEfran Basuning判事によると、訴訟棄却の理由は、検察側がArnada被告を出版法違反で起訴した際、要件を満たしていなかったためとしている。これについて、検察官の1人、Agung Ardianto氏は、「起訴は十分な準備の上行われたものだった」と主張。検察チームはこの判決に対する対応を協議する予定だとつけ加えた。
一方、インドネシア版プレイボーイ誌側はこの判決を受け入れる旨の声明文を発表。その中で、「同誌はこれまで一度もヌード写真を掲載しておらず、今後も掲載しない」と明言した。
■判決当日も強硬派イスラム教徒が抗議運動
インドネシアのイスラム強硬派の中には、Arnada氏が無罪になった場合は、「プレイボーイ誌に『戦い』を挑む」と、激しい反発姿勢を示す者もいた。強硬派らはこの日も首都ジャカルタ(Jakarta)にある裁判所前で抗議活動を行っていたが、この判決が下された後、「神は偉大なり」との言葉を唱えながら解散した。
インドネシアの多くのイスラム教徒は穏健派だが、同国のイスラム指導者らは「プレイボーイ誌」について「道徳的に堕落した影響を及ぼす」と苦言を呈していた。しかし、プレイボーイ誌より露骨な性的描写が掲載された雑誌や新聞の入手やウェブサイトの閲覧は、同国内でも可能となっている。
写真は同日、ジャカルタの裁判所の前で抗議活動を行うイスラム教徒。(c)AFP/AHMAD ZAMRONI
【ジャカルタ/インドネシア 5日 AFP】米男性誌「プレイボーイ(Playboy)」のインドネシア版編集長が「わいせつ物発行」の容疑で起訴されていた裁判で、インドネシアの裁判所は5日、同件についての検察側の主張を全面的に退け、公訴を棄却するとの判決を下した。
■「イスラム教と表現の自由の争い」として注目を集める
起訴されていたのは同誌編集長Erwin Arnada被告(42)。この裁判は、イスラム教徒の多いインドネシアにおけるイスラム教の慣習と、言論・表現の自由との争いとして注目を浴びていた。
現地版プレイボーイ誌は2006年4月に創刊。創刊号に掲載されたモデルの写真は、肌の露出が太もも、胸元までで抑えられヌードは掲載されていなかったが、イスラム強硬派から強い反発を受け、編集部の襲撃事件にまで発展した。この事件を受けて編集部は、ヒンズー教徒が多数を占めるリゾート地、バリ(Bali)島に移転した。
■被告側は判決を受け入れ、検察は控訴について検討も
同裁判所のEfran Basuning判事によると、公訴棄却の理由は、検察側がArnada被告を出版法違反で訴追することに失敗したためとしている。これについて、検察官の1人、Agung Ardianto氏は、「起訴は十分な準備の上行われたものだった」と主張。検察チームはこの判決に対する対応を協議する予定だとつけ加えた。
一方、インドネシア版プレイボーイ誌側はこの判決を受け入れる旨の声明文を発表。その中で、「同誌はこれまで一度もヌード写真を掲載しておらず、今後も掲載しない」と明言した。
■判決当日も強硬派イスラム教徒が抗議運動
インドネシアのイスラム強硬派の中には、Arnada氏が無罪になった場合は、「プレイボーイ誌に『戦い』を挑む」と、激しい反発姿勢を示す者もいた。強硬派らはこの日も首都ジャカルタ(Jakarta)にある裁判所前で抗議活動を行っていたが、この判決が下された後、「神は偉大なり」との言葉を唱えながら解散した。
インドネシアの多くのイスラム教徒は穏健派だが、同国のイスラム指導者らは「プレイボーイ誌」について「道徳的に堕落した影響を及ぼす」と苦言を呈していた。しかし、プレイボーイ誌より露骨な性的描写が掲載された雑誌や新聞の入手やウェブサイトの閲覧は、同国内でも可能となっている。
写真は同日、ジャカルタで、裁判に出席するArnada編集長(中央)。(c)AFP/AHMAD ZAMRONI
■「イスラム教と表現の自由の争い」として注目を集める
起訴されていたのは同誌編集長Erwin Arnada被告(42)。この裁判は、イスラム教徒の多いインドネシアにおけるイスラム教の慣習と、言論・表現の自由との争いとして注目を浴びていた。
現地版プレイボーイ誌は2006年4月に創刊。創刊号に掲載されたモデルの写真は、肌の露出が太もも、胸元までで抑えられヌードは掲載されていなかったが、イスラム強硬派から強い反発を受け、編集部の襲撃事件にまで発展した。この事件を受けて編集部は、ヒンズー教徒が多数を占めるリゾート地、バリ(Bali)島に移転した。
■被告側は判決を受け入れ、検察は控訴について検討も
同裁判所のEfran Basuning判事によると、公訴棄却の理由は、検察側がArnada被告を出版法違反で訴追することに失敗したためとしている。これについて、検察官の1人、Agung Ardianto氏は、「起訴は十分な準備の上行われたものだった」と主張。検察チームはこの判決に対する対応を協議する予定だとつけ加えた。
一方、インドネシア版プレイボーイ誌側はこの判決を受け入れる旨の声明文を発表。その中で、「同誌はこれまで一度もヌード写真を掲載しておらず、今後も掲載しない」と明言した。
■判決当日も強硬派イスラム教徒が抗議運動
インドネシアのイスラム強硬派の中には、Arnada氏が無罪になった場合は、「プレイボーイ誌に『戦い』を挑む」と、激しい反発姿勢を示す者もいた。強硬派らはこの日も首都ジャカルタ(Jakarta)にある裁判所前で抗議活動を行っていたが、この判決が下された後、「神は偉大なり」との言葉を唱えながら解散した。
インドネシアの多くのイスラム教徒は穏健派だが、同国のイスラム指導者らは「プレイボーイ誌」について「道徳的に堕落した影響を及ぼす」と苦言を呈していた。しかし、プレイボーイ誌より露骨な性的描写が掲載された雑誌や新聞の入手やウェブサイトの閲覧は、同国内でも可能となっている。
写真は同日、ジャカルタで、裁判に出席するArnada編集長(中央)。(c)AFP/AHMAD ZAMRONI